【高い利回りには理由がある】【2026-08-10更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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【高い利回りには理由がある】
2026/8/10のニュース

【高い利回りには理由がある】vol.220

昨年の11月に、[みんなで大家さん]という投資商品の話を取り上げさせていただきました。利回り7%をうたい、多くの出資を集めていましたが、その後、分配金の支払いがストップしてしまい、集団訴訟も相次いでいると報じられています。そして先日運営会社の決算公告があり、大きなニュースとなりました。その内容ですが、2026年3月期の純損失が約2,984億円、債務超過額は約2,881億円に達したとされております。3万7,000人以上から2,000億円もの資金を集められたことにも驚きですが、債務超過額が2,800億円を超えるというのは、上場企業でもあまり見ないような金額です。運営会社は保有資産の売却で債務超過を解消すると言っているようですが、相当に難しいのではないかと思ってしまいます。

 そもそも、今回の債務超過は、不動産の減損処理によって生じたものです。つまり、帳簿上の不動産価値を大幅に引き下げた結果として、巨額の債務超過になったということです。もちろん、帳簿上の評価額と実際の売却価格は必ずしも一致しません。減損した金額よりも高く売却できる可能性もあります。ただ、逆に考えれば、価値が下がったと判断された不動産を大量に売却して、その売却代金で巨額の債務超過を解消するというのは、少し理解に苦しみます。しかも、これだけ大きな問題になったことで、投資家や金融機関からの信用が大きく低下していると考えられ、新たな出資を募ったり、借り入れによる資金調達も、以前より難しくなっている可能性が高いです。なぜこのような投資商品に多くの人が投資したのか考えてみると、タイトルとは逆になってしまうかもしれませんが、利回り7%という数字だけを見れば、それほど異常な数字には見えなかったことも一つの理由ではないかと思います。

 投資をすること自体は、とても重要なことだと思っています。これから年金を支える働く世代は減少していき、一人当たりの負担は増えていくことが予想されます。私自身が年金を受け取る頃には、受給開始年齢が70歳になっているのではないかと思うこともあります。もちろん、年齢を重ねても働きたいという人はいると思います。しかし、お金のために働かなければならないという状態と、ある程度の資産があるので、お金のためではなく、自分がやりたいことや社会のために働くという状態では、大きな違いがあると思います。

 投資に最適解がないのは重々承知しておりますが、一般的に比較的安全な資産とされる10年国債の利回りは、現時点で約2.8%です。もちろん国債だから絶対に安全というわけではありませんが、一般の民間企業が発行するものと比べれば、信用リスクは低いと考えられます。この利回りを基準として考えるのが大切なのだと思います。不動産投資もそうですが、国債より高い利回りが得られるということは、それだけ何らかのリスクを負っているということです。そうかと言って、うまくいくことも当然ありますし、国債よりも高い利回りで運用できている人もたくさんいます。投資は自己責任とよく言われますが、皆がやっているからでなく、きちんとリスクを理解したうえで、一つの商品に集中せず、分散すること、余剰資金で行うことが大切なのだと思います。塩田了丈

このコラム欄の筆者

取締役 塩田

不動産売買担当として培った経験をもとに、丁寧に、誠実に、一つ一つ確認しながら進める取引を大切にしています。安心と信頼を第一に対応します。お気軽にご相談ください。

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