FIREという生き方【2023-03-16更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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FIREという生き方
2022年12月のニュース

FIREという生き方vol.176

 FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略語で、資産運用により経済的に自立を達成し、会社に縛られずに自由な生活を送る生き方ということで、数年前からよく聞かれるワードとなりました。言葉だけを聞くと夢のような話に聞こえますが、そんな事が出来るのでしょうか。もちろん、元々お金持ちであれば、そもそも資産運用をする必要もなく、縛られずに生きていけるでしょうし、現役時代に頑張って貯蓄した人も早期退職できると思いますが、ここで言うFIREは、貯蓄の切り崩しではなく、資産運用をしながら生きていくというものになります。

 一般的には、年間支出の25倍の資産が必要と言われており、その資産を年利4%で運用していくことが前提となっております。毎月の支出が30万円であれば、資産額が9000万円必要になり、4%で運用すると360万円となります。ちなみに、9000万円の資産を仮に20年で形成するには、毎月20万円積み立てて、5.8%のリターンを達成しなければなりません。これは、一般的なサラリーマンであればかなり厳しい数字なのかなと思います。資産形成には、株式投資や不動産投資ということになってくると思いますが、これだけのリターンを得るのもそうですが、積立資金を得るのも至難の業です。当たり前ではありますが、投資には必ずリスクが伴います。FIRE達成以前に、破綻が生じてしまう可能性も無きにしも非ずで、安易に考えてはいけないと思っております。

 また、現実問題として、FIREを達成したが、その後の資産活用がうまくいかず、現実に戻ってこざるを得ない人もいます。そもそも投資に絶対はありません。ひょっとしたら、今までは運だけで勝てていたかもしれません。確率的にもあり得ますしまた、世の中には数多くの投資で成功した本が出ていますが、その人たちが今も勝ち続けているかどうかは分かりません。また、FIRE生活が出来ていたとしても、さすがに毎日同じような生活が続くと、飽きてしまうということも当然あると思います。誰しも会社に行きたくないと思ったことはあるでしょうし、人に会いたくないと思ったこともあるでしょう。しかし、それがずっと続くと別の感情が生まれる人の方が多いのかなと思います。元々人間は一人では生きていくことが難しい生き物です。他の生き物との大きな違いは、圧倒的なコミュニケーション能力でもあると思います。そのコミュニケーションが少なくなると逆に人間らしさを失っていくような気もします。

 成功者の象徴のタワマンですが、健康被害に関する記事を最近見ました。原因はよく分かっていないようですが、流産やうつ病のリスクが明らかに高層階にいくほど上昇傾向にあるというものでした。タワマンの中には挨拶禁止のところもあるようで、そのようなコミュニケーションの状況が上記健康被害の一因になっているのかなとも感じられます。

 資産形成自体はとても大切なことだと思います。実際手取りが増えない時代が続いておりますし、インフレ懸念もあります。お金は間違いなく大切です。そうかと言って、お金に固執するあまり幸せや健康を失ってしまっては元も子もありません。世の中、白か黒かだけの選択肢ではありません。もっと大きな余白を持って選択していくことが大切だと思っております。

塩田了丈


 

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